平安時代から続く伝統行事「御田植祭」が古式ゆかしく、稲の生育と年穀の豊穣を祈って行われました。

6月初卯の日、平安時代から続く伝統行事「御田植祭」が6月2日午前10時から古式ゆかしく稲の生育と年穀の豊穣を祈って行われました。

台風2号の影響で大雨のため、雨儀で行われました。(この30年で2回目であり、例年、富山の6月初旬はおおよそ晴れているようです)

縁起物の人形「真菰の神様」をつくるため、6月1日午前中に総代3名が鍛冶川(富山市中老田地区)に繁茂する真菰を刈り取ってきました。

午後から、下村小学校3年生が宮司の指導の下、真菰の神様をつくり奉納しました。

御田植祭当日は午前8時に総代、神社委員、氏子などが真菰を束ねて作った大男と呼ばれる縁起物の人形1組2体、真菰の神様3組6体と、それぞれの家の神棚に祀る真菰の神様をつくりました。

   

10時から拝殿の御田仮神座に祭神「玉依姫命」一柱を出御仰ぎ、大男、真菰の神様を御神幣の下におき、御田植祭が始まりました。

拝殿内において、氏子の男性が「えぶり」と呼ばれる道具で水田に見立てた御田をならし、宮司が田植え所作後、受け取ると豊作になるといわれる大男1体を後ろ向きになって投げ上げ、参列した下村小学校3年生が受取り、学校に祀るとのこと。もう1体は参列した氏子が受取り、家の神棚に祀られます。

映像:大男を受け取る小学生

祭り終了後、祭神「玉依姫命」のご神徳をいただいた真菰の神様は神社内に祀るほか、それぞれが持ち帰り、家の神棚に祀られます。

 

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